衝撃、緑のバカ


わたしは#name1##name2#、15歳。並盛中に通う至って普通の中学生。成績、容姿、運動神経共に並。可もなく不可もなし。

普通の日常を過ごしていたわたしの住む日本は先日、大きな地震が起きた。幸いこの並盛には被害はほとんどなく、平和な日常が過ぎている。そして今日から、集団転校生がこの並中に来るらしい。


「ねぇ、#name2#!転校生、私たちのクラスにも来るんだって!」

「そうなんだぁ。どんな人なんだろうね」


転校生に興味がないわけじゃないけれど、今は受験勉強の方が大切だし、静かに過ごせればいいや。周りの友人たちはイケメンな男子がいい、とか話に花を咲かせていたけれど。


「HR始めるわよー」


担任が教室に入ってくると、とりあえずみんな席に着く。ちょっとギャルっぽい、面倒くさがりの先生だ。楽だからいいけど。わたしは隣の席の笹川君にいつも通り挨拶をする。


「おはよう、笹川君!」

「おう、#name1#!今日も極限元気だな!」


いや、極限元気なのは君だけだよ、なんて思うのは毎朝同じことだ。教室のドアのすりガラスの向こうには、転校生らしき人影が見える。男の子なんだぁ。


「はーい、じゃあみんな知ってると思うけど、転校生を紹介するわよー。青葉君、入ってきて」


青葉君、て言うんだ。返事と同時にガラッとドアを開けて入ってきたのは、背の高い男子生徒だった。

深緑色の髪にメガネを掛け、至門中(だったっけ?)の制服をきっちりと上まで閉めた彼は真面目そうな人だった。


(よかった、静かそうな人で。笹川君には悪いけど、うるさい人は勘弁してほしかったのよね)


隣の席の彼をちらりと見やりながら、ほっと息をつく。ちなみに笹川君は机に突っ伏して寝ていた。朝練があったんだろう。


「僕の名前は青葉紅葉!結局、よろしく頼む!!」


前言撤回。うるせー。クールな見た目とは正反対の大きな声にクラスのみんな、びっくりしているようだ。青葉君はそんなことは全く気にせずに、先生の示した席に着いた。おいおい、そこに座るの?よりによってわたしの後ろに座るの?

結局ってなんだっけ、わたし国語の勉強足りなかったかな。辞書で引いてみようかな。記憶によれば自己紹介で使う言葉じゃなかったんだけど…。関わりたくないわたしは絶対に後ろを振り向かない決心をしたのに、それは空気も読めないらしい転校生に打ち砕かれた。


「おい、名前はなんだ?」


肩を叩かれてそう聞かれる。うわーこれじゃ無視出来ないじゃないか!観念したわたしは後を振り返った。


「#name1##name2#だよ、青葉君」

「ああ、結局よろしく頼む」


わたしの彼への第一印象は、早くも崩れ去った。(よし、辞書を引いてみよう)


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