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「なにやってんだお前等、簡単に騙されやがって!!!」
「少しでも金稼ごうと思ったのよ!!」
完全に支配したはずの票の移動に福永は焦りを隠せなかった。現在福永は40票で最下位。安全圏の50票まで10票も足りていない。
「…!そうだ!買えば!!」
「この取引…どうなるんだ…」
「ちょっと君!7人全員に7000万払う約束したんでしょう!?」
#name2#のもとへ、他のプレーヤーが押し寄せる。それもそのはずだ。#name2#は7人に7000万を支払うことなど出来ない。
「どうすんの?#name2#ちゃんの持ち金1億じゃ1人にしか払えない。Mチケットの契約破ったら罰金1億円だってことはわかってるよねぇ?」
「わかってますよ。みなさんMチケットを良く見てください。条件が加えられてるはずですよ」
そこには、支払いは9回目の結果発表から10回目の投票まで、と記されている。
「そういうことだ。つまりこの1時間で全員に7000万を払えばいいわけだ」
「だからそんなもんどっちにしろ払えないだろうが!!」
「心配しなくて大丈夫ですよ。ちゃんとお支払いします」
「人のことより自分の心配をしたらどうだ?お前と大野と木田は40票の最下位で並んでるんだからなぁ?」
秋山の一言で3人の顔に緊張が走る。
「ま、勝ち残りたければ票を買いに来てくださいね」
緊迫した空気を残し、#name2#、秋山、直はプレーヤー達を置いて去って行った。
****
その後、#name2#たちのもとへ二人のプレーヤーがやってきた。現在最下位の大野と木田だ。どうやら1千万で票を売ってほしいということらしい。
「…1千万…?…ふふふ」
「話にならないな」
「それでは安いと言うのか?」
「じゃあ…、いくらなら…」
「最低でも、7000万です」
きっぱりと言い切った#name2#に二人のプレーヤーは焦りを浮かべる。
「7000万!?高すぎるぞ!!」
「どこがだよ?すごく良心的な値段だろ?」
ぽかんとした二人に#name2#は笑いながら説明した。
#name2#は今、一人に対し7000万の借金を抱えている。そしてプレーヤーが7000万で票を買うならば、その時点で互いの借金は0となり、かつ票を確保してゲームに勝つことが出来る。
「さぁ、どうしますか?」
少し考え込んだ結果、二人とも首を縦に振った。
「7000万で、5票…だな?」
「おい、何で5票なんだよ」
確認をしたプレーヤーに対し、秋山が突っかかった。
二人はあと5票あれば、10回目の投票で50票に到達する。
「あいにくだが、売れるのは2票だけだ」
「…2票で、7000万?」
「この2票であなたたちは最下位から脱出できますよ。買いますか?買いませんか?」
#name2#がニヒルな笑みを浮かべて問うと、二人とも契約を交わした。これで#name2#は二人のプレーヤーへ支払う分のお金を手に入れたことになる。
****
秋山は福永のところへ来ていた。福永は一人頭を抱えている。
「おい福永。木田と大野は7000万で2票買っていったぞ?これで今はお前が単独最下位だな。票が欲しければ売ってやるよ。ただし、2票で8000万だけどな?」
それだけ言い残すと、秋山は#name2#のもとへ戻って行った。
その直後、福永は秋山の言葉通り、2票を買っていった。
この時点で、最下位は41票の5人だ。
「秋山さん。票を売って、これからどうするんですか?」
「心配しなくても、#name2#に任せておけ」
当の#name2#は考え込んでいた。誰をリストラするのかを。
****
残り時間が40分ほどになったとき、未だ票を買っていなかったプレーヤーのうち4人が#name2#のもとへ来た。
「ねぇ、あたしたちにも票を売ってくれない?7000万で2票買えるんでしょ?」
「…いいえ、それはさっきまでの値段です。今は、2票で1億円です」
「い、1億!?ぼったくりでしょう!!」
「わたしの払うはずの7000万と相殺すれば、実質3000万で済みますよ?」
渋るプレーヤーに対し、嫌ならいいときっぱり切り捨てる#name2#。結局負けるのが怖い彼等はしぶしぶながらあり得ない額で票を買っていくのだ。
****
そこへ、江藤がやってきた。
「…江藤さん…。さっきはいろいろありがとうございました。江藤さんは7000万でいいで…」
「いや、違うな。お前、#name2#を気遣ってやったんだろうが、結局何も出来なかったんだろ?だったら他のヤツ等と一緒だ。1億だせ」
「…し、深一さん。そんな言い方…」
「いや、秋山の言うとおりだ。1億出すよ」
江藤も1億で取引をし、これで最下位がまた福永、大野、木田の3人になった。そして#name2#の現在の票は64票。7000万の支払いは全てチャラだ。
****
その後も票のやりとりは続いた。最下位となった人間が票を買うと、また他の人間が票を買う。
「#name2#ちゃん、いつまで票を売るの?」
「当然、全てのお金を手にするまでですよ?」
「どうして…?」
「…そしたら…、直さんのくまのぬいぐるみ、売ってくれませんか?」
直の質問には答えずに、笑顔で言った#name2#。秋山はその真意を見抜いていたが、何も言わなかった。
****
そうして、残り時間は5分、プレーヤー全員の金を集めることに成功した#name2#は、直にMチケットでの取引を要求した。
”8億と1票で、くまのぬいぐるみを買う”
「…!#name2#ちゃん!これって、一体…」
「…お願いします。これで、取引をしてくれませんか?」
(これで、いいんだ)(#name2#…)
「少しでも金稼ごうと思ったのよ!!」
完全に支配したはずの票の移動に福永は焦りを隠せなかった。現在福永は40票で最下位。安全圏の50票まで10票も足りていない。
「…!そうだ!買えば!!」
「この取引…どうなるんだ…」
「ちょっと君!7人全員に7000万払う約束したんでしょう!?」
#name2#のもとへ、他のプレーヤーが押し寄せる。それもそのはずだ。#name2#は7人に7000万を支払うことなど出来ない。
「どうすんの?#name2#ちゃんの持ち金1億じゃ1人にしか払えない。Mチケットの契約破ったら罰金1億円だってことはわかってるよねぇ?」
「わかってますよ。みなさんMチケットを良く見てください。条件が加えられてるはずですよ」
そこには、支払いは9回目の結果発表から10回目の投票まで、と記されている。
「そういうことだ。つまりこの1時間で全員に7000万を払えばいいわけだ」
「だからそんなもんどっちにしろ払えないだろうが!!」
「心配しなくて大丈夫ですよ。ちゃんとお支払いします」
「人のことより自分の心配をしたらどうだ?お前と大野と木田は40票の最下位で並んでるんだからなぁ?」
秋山の一言で3人の顔に緊張が走る。
「ま、勝ち残りたければ票を買いに来てくださいね」
緊迫した空気を残し、#name2#、秋山、直はプレーヤー達を置いて去って行った。
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その後、#name2#たちのもとへ二人のプレーヤーがやってきた。現在最下位の大野と木田だ。どうやら1千万で票を売ってほしいということらしい。
「…1千万…?…ふふふ」
「話にならないな」
「それでは安いと言うのか?」
「じゃあ…、いくらなら…」
「最低でも、7000万です」
きっぱりと言い切った#name2#に二人のプレーヤーは焦りを浮かべる。
「7000万!?高すぎるぞ!!」
「どこがだよ?すごく良心的な値段だろ?」
ぽかんとした二人に#name2#は笑いながら説明した。
#name2#は今、一人に対し7000万の借金を抱えている。そしてプレーヤーが7000万で票を買うならば、その時点で互いの借金は0となり、かつ票を確保してゲームに勝つことが出来る。
「さぁ、どうしますか?」
少し考え込んだ結果、二人とも首を縦に振った。
「7000万で、5票…だな?」
「おい、何で5票なんだよ」
確認をしたプレーヤーに対し、秋山が突っかかった。
二人はあと5票あれば、10回目の投票で50票に到達する。
「あいにくだが、売れるのは2票だけだ」
「…2票で、7000万?」
「この2票であなたたちは最下位から脱出できますよ。買いますか?買いませんか?」
#name2#がニヒルな笑みを浮かべて問うと、二人とも契約を交わした。これで#name2#は二人のプレーヤーへ支払う分のお金を手に入れたことになる。
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秋山は福永のところへ来ていた。福永は一人頭を抱えている。
「おい福永。木田と大野は7000万で2票買っていったぞ?これで今はお前が単独最下位だな。票が欲しければ売ってやるよ。ただし、2票で8000万だけどな?」
それだけ言い残すと、秋山は#name2#のもとへ戻って行った。
その直後、福永は秋山の言葉通り、2票を買っていった。
この時点で、最下位は41票の5人だ。
「秋山さん。票を売って、これからどうするんですか?」
「心配しなくても、#name2#に任せておけ」
当の#name2#は考え込んでいた。誰をリストラするのかを。
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残り時間が40分ほどになったとき、未だ票を買っていなかったプレーヤーのうち4人が#name2#のもとへ来た。
「ねぇ、あたしたちにも票を売ってくれない?7000万で2票買えるんでしょ?」
「…いいえ、それはさっきまでの値段です。今は、2票で1億円です」
「い、1億!?ぼったくりでしょう!!」
「わたしの払うはずの7000万と相殺すれば、実質3000万で済みますよ?」
渋るプレーヤーに対し、嫌ならいいときっぱり切り捨てる#name2#。結局負けるのが怖い彼等はしぶしぶながらあり得ない額で票を買っていくのだ。
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そこへ、江藤がやってきた。
「…江藤さん…。さっきはいろいろありがとうございました。江藤さんは7000万でいいで…」
「いや、違うな。お前、#name2#を気遣ってやったんだろうが、結局何も出来なかったんだろ?だったら他のヤツ等と一緒だ。1億だせ」
「…し、深一さん。そんな言い方…」
「いや、秋山の言うとおりだ。1億出すよ」
江藤も1億で取引をし、これで最下位がまた福永、大野、木田の3人になった。そして#name2#の現在の票は64票。7000万の支払いは全てチャラだ。
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その後も票のやりとりは続いた。最下位となった人間が票を買うと、また他の人間が票を買う。
「#name2#ちゃん、いつまで票を売るの?」
「当然、全てのお金を手にするまでですよ?」
「どうして…?」
「…そしたら…、直さんのくまのぬいぐるみ、売ってくれませんか?」
直の質問には答えずに、笑顔で言った#name2#。秋山はその真意を見抜いていたが、何も言わなかった。
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そうして、残り時間は5分、プレーヤー全員の金を集めることに成功した#name2#は、直にMチケットでの取引を要求した。
”8億と1票で、くまのぬいぐるみを買う”
「…!#name2#ちゃん!これって、一体…」
「…お願いします。これで、取引をしてくれませんか?」
(これで、いいんだ)(#name2#…)