04
今日こそ休日が潰れることもなく朝は無事にゆっくり眠っていられた。のんびり起きてお気に入りの着物を着て、鏡の前でチェックする。髪型決まってよかった!
気合を入れたのはお友達と遊ぶから。神楽ちゃんとスイーツ巡りをする約束をしてから今日この日が来るのを楽しみにしていた。
万事屋まで迎えに行けば、新八くんに中で待っててくれと案内された。
「#name2#!今日はたらふくスイーツ食べまくってやるアル!」
「楽しみだね、神楽ちゃん」
「#name2#ちゃん、あんま甘やかしすぎんなよー。コイツの腹は宇宙より広いからな」
「バカにすんなよ!私だって乙女ネ。スイーツは別腹で楽しむヨ!」
「それ結局すごい量食べてるじゃん!!!」
「大丈夫ですよ、銀さん、新八くん。じゃあ行こうか?」
チャイナ服に身を包んだ神楽ちゃんと並んで万事屋を出る。わたしより少し背の低い神楽ちゃんと並ぶと可愛らしい妹が出来たようでうきうきしてしまう。
「あ、帰りはきちんと送るので心配しないでくださいね、お父さん」
「お父さんじゃないからね?!銀さんまだこんなデケェ子供いる歳じゃないからね?!」
「あはは、冗談ですよ。じゃあ銀さん、行って来ますね」
日傘を差す神楽ちゃんとまず目指したのは新しく出来たケーキ屋さん。お店の子たちの間でも話題になっていてずっと行きたかったのだ。
「#name2#、酢昆布のケーキはないアルか?」
「うーん、酢昆布はないかなぁ。でもきっとどれも美味しいよ。半分こしてたくさん食べようね」
「半分こ!#name2#は優しいネ。銀ちゃんとは大違いヨ」
さすが話題になっているだけあって店内は混み合っていた。ここに一番にきて正解だったかもしれない。ギリギリ待つことなく店内に案内され、メニューを開いて神楽ちゃんはキラキラと目を輝かせた。
2人でたくさん悩んでケーキを決め、注文をして改めて店内を見渡す。いつのまにか満席になっていて若い女性客で溢れていた。わたしたちの隣のテーブル以外は。
「あら?ヅラにエリー、こんなところでなにしてるアルか?」
「やぁ奇遇だな#name2#殿、リーダー!俺は休日なのでエリザベスと外出中だ」
「桂さん…と、エリザベスさん?」
いつも桂さんと一緒にいる白い生き物はエリザベスというらしい。勝手に男性と思っていたけれど、名前的には女性なのかな。性別があるのかもわからないけど。丁寧にプラカードで自己紹介をしてくれたのでわたしも名乗り返した。神楽ちゃんとも知り合いのようで、プラカードであいさつをしている。
「#name2#殿も今日は休みか」
「えぇ、そうなんです。桂さんこういうお店も来るんですね、意外でした」
甘いものは好きじゃないって言っていたのに、もしかしてエリザベスさんの好みなのかな。プラカードを見てみれば何故か[・・・]と書かれていて、それをあげる意味はあるのかなと思った。
「何頼んだんですか?」
「#name2#殿と同じものだ」
「そうなんですね。美味しそうでしたもんね!」
わたしは神楽ちゃんと半分こするんですけど、といえば仲が良さそうで良いことだって言われた。半分こなんてなんだか子供っぽかったかなぁ。そして何故か桂さんはエリザベスさんにプラカードで殴られていた。
ケーキが運ばれてきて神楽ちゃんと一緒にフォークでつつく。とっても濃厚なモンブラン、すごく美味しい。神楽ちゃんも喜んでくれてよかった。桂さんも言った通り、わたしと同じモンブランを食べていた。
「じゃあ、わたしたちはこれで」
次のお店に行かなくてはいけないし、神楽ちゃんのお腹はまだまだ満たされていないので桂さん達より早く立ち上がってお店を後にした。
「#name2#。#name2#はヅラのことどう思ってるアルか?」
「え、桂さん?どうって………ちょっと変わってる人だよね。悪い人じゃないと思うけど」
目当てのお店にたどり着く前、神楽ちゃんから不意に聞かれた桂さんのこと。答えたのはもちろん本心だし、正直わたしは桂さんのことを何も知らないのでどう、と聞かれても困ってしまう。知っていることといえば、攘夷派党首であることとお蕎麦が好きなことと甘いものが好きではないことくらいだ。あとはマイペースなんだろうな、とは勝手に思っているけれど。
わたしの返答にふぅん、じゃあヅラはストーカーネ!と言うとどこかからかストーカーじゃない、桂だ!と聞こえた。気のせいかな、気のせいだよな。
「じゃあなんで着いてくるネ!私と#name2#のラブラブデート邪魔するのは許さないアル!」
「なっ…桂さん、どうしてここに?」
「奇遇だな、#name2#殿」
「奇遇じゃないネ!お前、#name2#のことつけてきたんだろ」
「まぁまぁ、神楽ちゃん落ち着いて?エリザベスさんとお出かけみたいだし、いいじゃない」
さっきお店で別れたはずの桂さんとエリザベスさんはわたしたちと同じ方向へ向かっていた。そしてわたしたちが立ち止まると同時に立ち止まり、後ろに続いて最近できたクレープ屋さんに入ってきたのだった。
「神楽ちゃんは何がいい?」
「私は夢の全部乗せがいいアル」
「ふふ、欲張りさんだね。頼めるかな?わたしは…いちごかブルーベリー、うーん…今日はいちごにしよ。神楽ちゃんも食べていいからね」
「では俺はブルーベリーにしよう」
その声に振り向けば腕を組んでこちらを見る桂さんがいた。エリザベスさんはそんなに甘いものが好きなのかな。付き合ってあげる桂さん、優しいんだな。先に注文し終えてカウンターで待ち、神楽ちゃんの特大クレープとわたしのいちごクレープを受け取って少し離れたベンチに腰掛けた。
「#name2#殿、よかったら食べないか?」
「えっ?あ、ありがとうございます。でもわたしは大丈夫なのでエリザベスさんと一緒に食べてください!」
桂さんの後ろからエリザベスさんの圧を感じて慌ててお断りした。今日はエリザベスさんのためにお出かけしてるのでしょう?という気持ちを込めて目配せをしたけれど伝わっただろうか。桂さんは大人しくエリザベスさんの方へと戻っていった。向こうは向こうでデート(?)なんだろうから、邪魔してはいけないし。
「ヅラのやつ、#name2#と間接チューしたかったネ。あのむっつり」
「もう、女の子がそんなこと言わないの。いちごも食べてみる?」
「わーい!食べるアル~!」
その後も途中バイト先の喫茶店でお茶をしながらスイーツ巡りを楽しんだわたしたちは万事屋へ戻った。その先々で桂さんに遭遇したけれど、気にしてはいけない。いけないのだ。
「ただいま~!」
「こんばんは、銀さん」
遅くなっちゃってすみません、と神楽ちゃんを無事に帰らせると、万事屋のソファには1人の女性が座っていた。銀さんは相変わらずジャンプを読んでいる。
「あら、お客様?」
「姉御、#name2#は私の友達ネ!#name2#、こっちは姉御アル」
「神楽ちゃんそれ全然紹介になってないから!#name2#さん、こちらは僕の姉上です」
新八くんの姉として紹介された綺麗な方は妙と名乗ってくれた。とてもお淑やかで美人なお姉さん、羨ましいな新八くん!
せっかくだしお茶でも、と新八くんが出してくれたのでお言葉に甘えてわたしもソファに座った。
「今日は#name2#とラブラブデートしてきたアル」
「あら、よかったわねぇ」
「お妙さん俺とも是非デー…!ゴフッッッ」
「…?!い、今なにか…」
「あら、何かありました?」
「い、いえ…」
見えてはいけないものが見えた気がする。何かこう、ゴリラっぽい人が現れたと思えばお妙さんの拳で制裁されたような…いったいどこから現れたの…。
「銀さぁん!わたしともデートしてぇぇええ」
「うるせぇ!」
次は天井が開いたと思えば髪の長い人が逆さまに出てきて銀さんに乱暴に閉められたような気がする。今も何か声がするし…、というか赤い眼鏡が落ちてるし、あれ?万事屋っていつのまにこんな大所帯に…?
「#name2#殿!リーダーの次は俺とデー「おめぇもかよ!!!」
テーブルの下からにゅっと顔を出した桂さんにびっくりして飛び上がってわたしは隣にいた神楽ちゃんに飛びついた。桂さん、いつの間にここに。銀さんとはお友達だから遊びに来てたのかな…。その割には銀さんに顔面を思い切り踏まれていたけど。
「あの…今の人たちって…」
「全員ストーカーです」
「ヅラもな」
「ヅラじゃない、桂だ!」
「あれ、でも桂さんは今日エリザベスさんとデートしていたんじゃ?」
そう言えばエリザベスは男でモテモテなのだと教えてもらった。今日いく先々で桂さんに遭遇したことを話せば銀さんは深いため息をついてムッツリ野郎、と呟いた。
「#name2#ちゃん、まだヅラの野郎に付き纏われてんのか?迷惑ならちゃんと警察に相談しろよ…って無駄か…あのチンピラ集団のトップのゴリラがストーカーだもんな」
ここにストーカー被害者の会が図らずして結成されてしまったわけだけど、桂さんがストーカーってそこまで深く考えたことがなかったからあまり実感は沸かなかった。お妙さんのストーカーさんは真選組の局長らしいので確かに警察は何の役にも立たなそうだ。そうでなくても、別に桂さんを警察に突き出す気は今のところないけれど。
そろそろ帰ると伝えてから、いつの間にか隣に座っていた桂さんが送ってくれると言ってくれたけど丁重にお断りしてわたしは帰路についた。帰り道、視線を感じた気がするのは、やっぱり気にしないことにした。
気合を入れたのはお友達と遊ぶから。神楽ちゃんとスイーツ巡りをする約束をしてから今日この日が来るのを楽しみにしていた。
万事屋まで迎えに行けば、新八くんに中で待っててくれと案内された。
「#name2#!今日はたらふくスイーツ食べまくってやるアル!」
「楽しみだね、神楽ちゃん」
「#name2#ちゃん、あんま甘やかしすぎんなよー。コイツの腹は宇宙より広いからな」
「バカにすんなよ!私だって乙女ネ。スイーツは別腹で楽しむヨ!」
「それ結局すごい量食べてるじゃん!!!」
「大丈夫ですよ、銀さん、新八くん。じゃあ行こうか?」
チャイナ服に身を包んだ神楽ちゃんと並んで万事屋を出る。わたしより少し背の低い神楽ちゃんと並ぶと可愛らしい妹が出来たようでうきうきしてしまう。
「あ、帰りはきちんと送るので心配しないでくださいね、お父さん」
「お父さんじゃないからね?!銀さんまだこんなデケェ子供いる歳じゃないからね?!」
「あはは、冗談ですよ。じゃあ銀さん、行って来ますね」
日傘を差す神楽ちゃんとまず目指したのは新しく出来たケーキ屋さん。お店の子たちの間でも話題になっていてずっと行きたかったのだ。
「#name2#、酢昆布のケーキはないアルか?」
「うーん、酢昆布はないかなぁ。でもきっとどれも美味しいよ。半分こしてたくさん食べようね」
「半分こ!#name2#は優しいネ。銀ちゃんとは大違いヨ」
さすが話題になっているだけあって店内は混み合っていた。ここに一番にきて正解だったかもしれない。ギリギリ待つことなく店内に案内され、メニューを開いて神楽ちゃんはキラキラと目を輝かせた。
2人でたくさん悩んでケーキを決め、注文をして改めて店内を見渡す。いつのまにか満席になっていて若い女性客で溢れていた。わたしたちの隣のテーブル以外は。
「あら?ヅラにエリー、こんなところでなにしてるアルか?」
「やぁ奇遇だな#name2#殿、リーダー!俺は休日なのでエリザベスと外出中だ」
「桂さん…と、エリザベスさん?」
いつも桂さんと一緒にいる白い生き物はエリザベスというらしい。勝手に男性と思っていたけれど、名前的には女性なのかな。性別があるのかもわからないけど。丁寧にプラカードで自己紹介をしてくれたのでわたしも名乗り返した。神楽ちゃんとも知り合いのようで、プラカードであいさつをしている。
「#name2#殿も今日は休みか」
「えぇ、そうなんです。桂さんこういうお店も来るんですね、意外でした」
甘いものは好きじゃないって言っていたのに、もしかしてエリザベスさんの好みなのかな。プラカードを見てみれば何故か[・・・]と書かれていて、それをあげる意味はあるのかなと思った。
「何頼んだんですか?」
「#name2#殿と同じものだ」
「そうなんですね。美味しそうでしたもんね!」
わたしは神楽ちゃんと半分こするんですけど、といえば仲が良さそうで良いことだって言われた。半分こなんてなんだか子供っぽかったかなぁ。そして何故か桂さんはエリザベスさんにプラカードで殴られていた。
ケーキが運ばれてきて神楽ちゃんと一緒にフォークでつつく。とっても濃厚なモンブラン、すごく美味しい。神楽ちゃんも喜んでくれてよかった。桂さんも言った通り、わたしと同じモンブランを食べていた。
「じゃあ、わたしたちはこれで」
次のお店に行かなくてはいけないし、神楽ちゃんのお腹はまだまだ満たされていないので桂さん達より早く立ち上がってお店を後にした。
「#name2#。#name2#はヅラのことどう思ってるアルか?」
「え、桂さん?どうって………ちょっと変わってる人だよね。悪い人じゃないと思うけど」
目当てのお店にたどり着く前、神楽ちゃんから不意に聞かれた桂さんのこと。答えたのはもちろん本心だし、正直わたしは桂さんのことを何も知らないのでどう、と聞かれても困ってしまう。知っていることといえば、攘夷派党首であることとお蕎麦が好きなことと甘いものが好きではないことくらいだ。あとはマイペースなんだろうな、とは勝手に思っているけれど。
わたしの返答にふぅん、じゃあヅラはストーカーネ!と言うとどこかからかストーカーじゃない、桂だ!と聞こえた。気のせいかな、気のせいだよな。
「じゃあなんで着いてくるネ!私と#name2#のラブラブデート邪魔するのは許さないアル!」
「なっ…桂さん、どうしてここに?」
「奇遇だな、#name2#殿」
「奇遇じゃないネ!お前、#name2#のことつけてきたんだろ」
「まぁまぁ、神楽ちゃん落ち着いて?エリザベスさんとお出かけみたいだし、いいじゃない」
さっきお店で別れたはずの桂さんとエリザベスさんはわたしたちと同じ方向へ向かっていた。そしてわたしたちが立ち止まると同時に立ち止まり、後ろに続いて最近できたクレープ屋さんに入ってきたのだった。
「神楽ちゃんは何がいい?」
「私は夢の全部乗せがいいアル」
「ふふ、欲張りさんだね。頼めるかな?わたしは…いちごかブルーベリー、うーん…今日はいちごにしよ。神楽ちゃんも食べていいからね」
「では俺はブルーベリーにしよう」
その声に振り向けば腕を組んでこちらを見る桂さんがいた。エリザベスさんはそんなに甘いものが好きなのかな。付き合ってあげる桂さん、優しいんだな。先に注文し終えてカウンターで待ち、神楽ちゃんの特大クレープとわたしのいちごクレープを受け取って少し離れたベンチに腰掛けた。
「#name2#殿、よかったら食べないか?」
「えっ?あ、ありがとうございます。でもわたしは大丈夫なのでエリザベスさんと一緒に食べてください!」
桂さんの後ろからエリザベスさんの圧を感じて慌ててお断りした。今日はエリザベスさんのためにお出かけしてるのでしょう?という気持ちを込めて目配せをしたけれど伝わっただろうか。桂さんは大人しくエリザベスさんの方へと戻っていった。向こうは向こうでデート(?)なんだろうから、邪魔してはいけないし。
「ヅラのやつ、#name2#と間接チューしたかったネ。あのむっつり」
「もう、女の子がそんなこと言わないの。いちごも食べてみる?」
「わーい!食べるアル~!」
その後も途中バイト先の喫茶店でお茶をしながらスイーツ巡りを楽しんだわたしたちは万事屋へ戻った。その先々で桂さんに遭遇したけれど、気にしてはいけない。いけないのだ。
「ただいま~!」
「こんばんは、銀さん」
遅くなっちゃってすみません、と神楽ちゃんを無事に帰らせると、万事屋のソファには1人の女性が座っていた。銀さんは相変わらずジャンプを読んでいる。
「あら、お客様?」
「姉御、#name2#は私の友達ネ!#name2#、こっちは姉御アル」
「神楽ちゃんそれ全然紹介になってないから!#name2#さん、こちらは僕の姉上です」
新八くんの姉として紹介された綺麗な方は妙と名乗ってくれた。とてもお淑やかで美人なお姉さん、羨ましいな新八くん!
せっかくだしお茶でも、と新八くんが出してくれたのでお言葉に甘えてわたしもソファに座った。
「今日は#name2#とラブラブデートしてきたアル」
「あら、よかったわねぇ」
「お妙さん俺とも是非デー…!ゴフッッッ」
「…?!い、今なにか…」
「あら、何かありました?」
「い、いえ…」
見えてはいけないものが見えた気がする。何かこう、ゴリラっぽい人が現れたと思えばお妙さんの拳で制裁されたような…いったいどこから現れたの…。
「銀さぁん!わたしともデートしてぇぇええ」
「うるせぇ!」
次は天井が開いたと思えば髪の長い人が逆さまに出てきて銀さんに乱暴に閉められたような気がする。今も何か声がするし…、というか赤い眼鏡が落ちてるし、あれ?万事屋っていつのまにこんな大所帯に…?
「#name2#殿!リーダーの次は俺とデー「おめぇもかよ!!!」
テーブルの下からにゅっと顔を出した桂さんにびっくりして飛び上がってわたしは隣にいた神楽ちゃんに飛びついた。桂さん、いつの間にここに。銀さんとはお友達だから遊びに来てたのかな…。その割には銀さんに顔面を思い切り踏まれていたけど。
「あの…今の人たちって…」
「全員ストーカーです」
「ヅラもな」
「ヅラじゃない、桂だ!」
「あれ、でも桂さんは今日エリザベスさんとデートしていたんじゃ?」
そう言えばエリザベスは男でモテモテなのだと教えてもらった。今日いく先々で桂さんに遭遇したことを話せば銀さんは深いため息をついてムッツリ野郎、と呟いた。
「#name2#ちゃん、まだヅラの野郎に付き纏われてんのか?迷惑ならちゃんと警察に相談しろよ…って無駄か…あのチンピラ集団のトップのゴリラがストーカーだもんな」
ここにストーカー被害者の会が図らずして結成されてしまったわけだけど、桂さんがストーカーってそこまで深く考えたことがなかったからあまり実感は沸かなかった。お妙さんのストーカーさんは真選組の局長らしいので確かに警察は何の役にも立たなそうだ。そうでなくても、別に桂さんを警察に突き出す気は今のところないけれど。
そろそろ帰ると伝えてから、いつの間にか隣に座っていた桂さんが送ってくれると言ってくれたけど丁重にお断りしてわたしは帰路についた。帰り道、視線を感じた気がするのは、やっぱり気にしないことにした。